
世界に誇る!日本の中小企業
日本の企業の大半は中小企業で占められており、中小企業が供給する様々な部品が日本製品の高品質を支えています。
日本のものづくりを支える中小企業のトップに、その独自技術へのこだわり、技術革新への挑戦を聞きました。
株式会社 コミー
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| 「販売先に商品の利用状況を確認。顧客満足をつねに最優先」第1回 |
(掲載日:2009年3月25日) |
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株式会社 コミー 社長 小宮山 栄 氏 |
2007年10月、エアバス社の世界最大の旅客機「A380」が初就航した。世界のトップ技術を集めてつくられた最新鋭の旅客機だ。日本から部品サプライヤーとして三菱重工業や富士重工業、ブリヂストンなど21社が参画。いずれもそうそうたる大企業だが、その中で唯一の中小企業がコミーだった。
コミーが提供しているのは、座席上部の手荷物入れの内部に取り付けられている「FFミラーAIR」。はがきとほぼ同じサイズで、重さは42グラムの小型ミラー。平面鏡ながら凸面鏡と同様の約5倍という広範囲な視野が得られるのが特徴だ。
手荷物入れは、忘れ物防止や危険物などの確認のために客室乗務員が必ず点検しなければならない場所の一つ。従来は靴を脱いで座席に上ってのぞいたり、手を伸ばして探るなど負担が大きかった。しかしミラーが標準装備されるようになって、棚全体が通路から一目で確認することができ、効率がよくなったと好評を博している。
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航空機の手荷物入れに取り付けられている 「FFミラーAIR」 |
コミーの「FFミラーAIR」は世界でコミーだけのオリジナル商品である。現在は順調に飛び続けるコミーだが、そこに至るまでの航跡は決して平坦ではなかった。
スタートは看板屋だった
「大学の工学部を卒業して大手ベアリングメーカーに技術者として就職。しかし、ダメ社員でしたね」と、小宮山社長は当時を振り返る。組織の中で働く難しさを痛感して3年半で退社。それからは、自動車の修理、百科事典のセールス、建築塗装などさまざまな職業を転々とし、1967年(昭和42年)小諸文字宣伝社を興す。シャッターに文字を書く看板屋だった。
「会社といっても、車が2台入っていた車庫跡を借りたもの。冷暖房はもちろんなく、冬は極寒、夏は猛暑でした」
6年後には株式会社組織にし、回転式の看板装置なども手がけるようになる。同社の特許第1号だった。1978年、看板以外にも回してみたいと考えていた時だった。
たまたまディスプレー用としてつくった「回転する鏡」―回転式の看板にアクリル製の凸面ミラーを2つ張り合わせただけのものを、展示会に出品。あくまでも遊び心だったという。
「なんだこれって注目を集めたとしても、本業とは違うので1個か2個ぐらい売れればいいかなと思っていたら、意外なことにあるスーパーから30個もまとめて注文が入ったのです」
予想外に売れた、よかった―では今日の成功はなかった。小宮山社長は、そのスーパーを訪ね、どんな使われ方をしているか、実際に聞いてみた。
「あんなもの買って後悔しているんです、なんて言われたら困るなあと思いながら話を聞いてみると、なんと、万引き防止に役立っているというんです」
まさに想定外の利用方法だった。そのスーパーの経営者から同業者を紹介され、以来、看板業から防犯ミラーの開発・製造へと舵を切ることになる。
( 続く)
( 第1回 | 第2回 )
(取材・文/J2TOP編集部、時事通信社発行『J2TOP3月号=世界に誇る!日本の中小企業=』より転載)
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| 株式会社 コミー: |
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非ガラスの凸面鏡・平面鏡の製造・販売。
〒332-0034 埼玉県川口市並木1-15-13
TEL:048-250-5311 FAX:048-250-5318
資本金:2,000万円
設立:1973年(創業:1967年)
従業員:13人(ほかパート10人) |
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