事業仕分けによる科学技術・学術予算削減の動きに対し、25日東京大学理学部で研究者たちによる緊急討論会が開かれた。これに先立ってノーベル賞、フィールズ賞受賞者5人が記者会見し、緊急声明を発表した。
緊急声明を出したのは、ノーベル物理学賞受賞者、江崎 玲於奈、小林 誠の両氏、同医学生理学賞受賞者、利根川 進氏、同化学賞受賞者、野依 良治氏とフィールズ賞受賞者の森 重文氏。
声明は「学術と科学技術は知的創造活動であり、その創造の源泉は人にある。優秀な人材を絶え間なく研究の世界に吸引し、育てながら、着実に『知』を蓄積し続けることが、『科学技術創造立国』にとって不可欠」とし、「この積み上げの継続がいったん中断されると、人材が枯渇し、次なる発展を担うべき者がいないという取り返しのつかない事態に陥る」と警告している。
科学技術・学術予算に対する事業仕分け作業については「当該諸事業の評価において大いに問題があるばかりではなく、若者を我が国の学術・科学技術の世界から遠ざけ、科学技術創造立国とは逆の方向を向いたものである」と批判し、「予算編成にあたっては、学術と科学技術の専門家の意見を取り入れ、大学や研究機関運営の基盤的経費や研究開発費などに関する配慮を行い、将来に禍根を残すことのないよう、強く望む」としている。
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