高速増殖原型炉「もんじゅ」の運転再開が安全上問題ないかを審議していた原子力安全委員会は22日、運転再開を了承するとの結論を公表した。これにより運転再開に向けての国の手続きは終了し、残るは地元の同意を得るだけとなった。
原子力安全委員会の審議は、原子力研究開発機構による安全性総点検結果を妥当とした原子力安全・保安院の報告(http://www.meti.go.jp/press/20100215002/20100215002.pdf
、http://www.meti.go.jp/press/20100210003/20100210003.pdf
)を再チェックする形で行われた。
安全性が確保されているかどうかを判断するポイントの一つだったナトリウム漏えい対策については「漏えい発生から25分以内にナトリウムの緊急抜き取りが完了、床ライナ(ナトリウムがコンクリートと接触するのを防ぐため床に敷いた鉄板)の健全性が担保できる43分以内に漏えいを終息できる」という原子力安全・保安院の報告を妥当としている。
「もんじゅ」は1991年に完成、試運転を始めたが、初送電を行ったわずか4カ月後の1995年12月に2次冷却系ナトリウムの漏えい事故を起こし運転は停止した。その後、原子力委員会の議論などを経て運転開始に向けての準備作業が進み、高速増殖炉と再処理技術を柱とする核燃料サイクル技術開発は「第3期科学技術基本計画」で国家基幹技術に据えられた。しかし、2008年にプラント確認試験でナトリウム漏えい検出器の異常が見つかるなど、運転再開は再三にわたって延期されて来た経緯がある。

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